ふしぎの海のナディア
最初の印象はNHKでの放送と「ふしぎの海のナディア」ってタイトルで、世界名作劇場っぽいのかの思った。
パリ万博があった19世紀の世界、未だにナゾの多い海洋を舞台に、ナディアの持つブルーウォーターをめぐって、ナディアを守ろうとする発明少年のジャンと、宝石としてブルーウォーターを狙うグランディス一味の追いかけっこから、物語は次第にブルーウォーターとナディアの秘密を狙う悪の組織ネオアトランティス、ネオアトランティスの敵対する万能潜水艦ノーチラス号が絡らんだ海洋SFになっていく、SF・旧約聖書・創世記神話・アトランティス伝説などなどの要素がてんこ盛りのお話。原作が『海底2万里』なんだけど、ストーリー的には原作って関係ないのかも。
女頭のグランディスと子分のサンソン・ハンソンと万能戦車『グラタン』の設定は、思いっきりタイムボカンシリーズのパクリなんだけど、でも良い味なんだよね。
それとアニメの戦闘場面って、ミサイルとかが無数に飛び交うけど、この作品の潜水艦戦闘だと一発一発が当たる、当たらないといった緊迫がちょっと新鮮だったかな。
この作品はGINAX作品で、監督が庵野秀明、キャラクターデザインが貞本義行、聖書をモチーフにした設定など、結構エヴァンゲリオンとの所縁も深いよ。
タイトルの“ふしぎ”は正式には平仮名みたい。つい漢字で「不思議の海のナディア」にしちゃうんだけどね。