サンライズの新「ウィンドウ戦略」
株式会社サンライズの宮河恭夫プロデューサー
「機動戦士ガンダムUC」の革新的なウインド戦略(ウインドウ戦略)についての講演の記事をまとめてみました。(元記事はこちら)
これまでの「ウィンドウ戦略」とは
映画が上映されてからDVDが発売されるまで、一定の期間(ウィンドウ)を取ることをウインド戦略という。
昔はウィンドウの期間が6ヶ月くらいあり、今では4ヶ月くらい。
これは法律で決まっているようなことではなく、単なる「おとなの事情」
おとなの事情
映画の配給会社は「映画と同時にDVDやBlu-rayを売った場合映画館に人が来なくなるんじゃないか」
テレビ局は「視聴率落ちたらどうするんだ」
バンダイビジュアルは「ネットでやったらDVD売れなくなるでしょ」
これもみんなが各社の利益代表という顔をしながら、消費者のことをまったく考えてなかった。
これからは大人の事情の戦略は通用しない。
映画を見てそのとき面白いと思っても、3ヶ月とか4ヶ月後になったら忘れられてしまう。
それよりは同時に展開して映画館で見たときはその場でBlu-rayが買えて、忙しくて映画館に行けないときはネット配信で見る、そういうユーザー目線に立って考える。
今までの収益構造とか習慣を考えてものごとを進めても、ものは売れないしお客さんも喜ばない。
これからの「ウィンドウ戦略」
上映、Blu-ray、ネット配信、これらのものを同じような時期に展開していく。
会社の利益の関係を考えてバラバラ出すよりも、一緒に出すべき。
1800円払って映画を見る前に500円くらいで面白かったら映画に行こうとか、映画館でやってるけどネットでも見ることができて、映画館に行ったらBlu-rayが置いてあるような状態。地上波は最後に見てもらう。
今後の展開「ライブビューイング」
ライブの「希少性」に注目。映像、ライブをどうくっつけて展開していくのか、それとネットをどうするのか、それらをもっともっと近づけて行きたい。
以上、すごく簡単に自分流でまとめちゃったので、ご本人の言いたかったことと違っちゃってたら申し訳ないな。でも本文は長いから、忙しい人はこの記事で。
作品を無料で公開したら破綻するけど、小額決済で全世界で配信すれば、制作費くらは回収できそう。みんなも喜ぶw。後は、その作品が面白ければ、DVDや関連商品も購入するだろうし。早く新しいウィンドウ戦略が浸透してほしいな。
それから今後はライブは重要になるよね。インターネットのデジタル情報でなんでも受けとれるようになると、次は「リアルな体験」に価値がでてくる。
音楽なりイベントなりで作品の世界感を現実の世界とリンクさせることで、より作品が身近になってファンにも嬉しいこと。