西洋にない日本アニメの特徴
スタジオジブリ制作秘話まとめ(7/8)
スタジオジブリプロデューサー鈴木敏夫のインタビューより
時間と空間をゆがめる 『巨人の星』
飛雄馬の居間は4畳半だが、父ちゃんがちゃぶ台をバーンとひっくり返す瞬間は45畳になる。
ひとしきり喧嘩が終わると、いつの間にか部屋が4畳半に戻る。
普段読んでいる漫画のほとんどがそうやってできている。これは外国ではありえない。
ボールを1球投げるのに30分かかるシーン
30分の間にカットバックでいろんなことを思い出し、やっと1球投げ終わった時には「次回に続く」となる。
いろんな事情があったと思うが、これも日本ならでは。
日本の大きな特徴は実際の時間と空間をゆがめる。
これに一番影響を受けたのが『マトリックス』。
日本人、特に宮崎は面白い絵を描く。1枚の絵で真ん中は普通に描いてあるのに、周りは広角で描いてあるというような。これも外国の人にとってはありえない。
それだけ違う考え方をしているのに、お互いを理解するというのは大変。